研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究においてはプログラニュリン遺伝子欠損神経細胞の脆弱性を利用し、神経保護作用のアッセイ系を構築するとともにその機構を解析することを目的とした。プログラニュリン遺伝子欠損マウスから分離した初代培養細胞、およびsiRNAを導入してプログラニュリンの発現を抑制したヒト由来株化神経細胞のSH-SY5Y細胞を用いたアッセイ系を構築し、グルタミン酸興奮性毒性下でのプログラニュリンの細胞死抑制作用を解析した。その結果、プログラニュリンは両細胞に対してともに神経保護作用を示すこと、またその作用は神経前駆細胞と分化後の成熟神経細胞で異なることが明らかとなった。プログラニュリンは種を越えて普遍的な神経保護機能を持つ成長因子であることが明らかとなるとともに、細胞の分化段階により作用が異なることが示唆された。
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