まず、受精前後における4因子のmRNAの発現を調べたところ、すべての発現を検出できたが、Oct3/4とc-Mycの発現量が多いことが示唆されたため、まずこの2つの因子に着目して研究を行うことにした。 次いで、免疫染色法により、Oct3/4とc-Mycのタンパク質の局在を調べたところ、いずれも受精直後の1細胞期胚で核内への強い局在が認められた。 次いで、Oct3/4のsiRNAを作成し、これを成長卵に顕微注入して発現抑制を行ったところ、2細胞期への分裂が阻害され、1細胞期で発生を停止していた。 さらにこれらの胚では、1細胞期に発現する遺伝子の発現量が低下していることが明らかとなった。
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