研究課題/領域番号 |
22658100
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
藤木 誠 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (60305167)
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研究分担者 |
三角 一浩 鹿児島大学, 農学部, 教授 (10291551)
川口 博明 鹿児島大学, 農学部, 助教 (60325777)
中山 功一 佐賀大学, 理工学部, 教授 (50420609)
松田 秀一 九州大学, 医学部, 講師 (40294938)
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キーワード | 半月板 / 再生 / 立体構造 / マイクロミニピッグ |
研究概要 |
共同研究者の中山らが開発した細胞だけで任意の立体構造体を作成するシステムを応用し作成した自己由来の軟骨細胞および間葉系幹細胞からなる細胞構造体で、マイクロミニピッグ(以下MMP)における膝関節半月板切除部位を置換へ移植し、組織再生を検証することを目的とした。 〈方法〉 MMPの頸部より皮下脂肪組織を採取し、脂肪細胞由来間葉系細胞を単離、培養した後、細胞塊であるスフェロイド形成を誘導した。そのスフェロイドを直径4mmの円柱状に配置し、移植用の立体構造を作成した。MMP2頭の両膝関節に関節切開により直径4mmの半月板欠損を作成し、立体構造体に配置した移植細胞塊を欠損部へ移植した。移植後は通常の飼育状況により観察し、6カ月後にMRI検査と剖検にて移植部分の評価を行った。 〈結果〉 1) MRI検査;半月板欠損部位は再生による修復所見は確認されず、欠損によるものと考えられる所見が確認された。 2) 剖検所見;半月板欠損部位には組織の再生は確認されず、欠損部のサイズは変化していなかった。 3) 組織学検査結果;現在、組織標本を作成している。 以上のことより MRI検査によりMMPの半月板の評価が可能であることが示された。また、移植可能な半月板を脂肪組織由来間葉系細胞だけで作成することができることが確認された。このことより、MMPにおいて皮下脂肪組織から移植細胞を単離・培養することが可能であることが確認できた。しかし、移植後早期に生着、荷重が可能かどうかについては、術後早期の負重により、移植部位に細胞がとどまることができないことが推測され、そのことが組織再生を阻害した原因と考えられた。これより、移植後の細胞に対する機械的ストレスを制御する必要性が示唆され、移植した細胞構造体から組織再生がどのように進行するかを検証することはできなかった。
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