オキシトシンシステムを時期あるいは部位特異的に抑制し、その行動に与える影響を検討するため、オキシトシン産生ニューロン特異的にヒトジフテリア毒素受容体を発現するトランスジェニックラットを作製した。トランスジーンの生殖細胞系列への伝達がみられ、オキシトシン産生ニューロン特異的にヒトジフテリア毒素を発現する6ラインを樹立した。 一方で、幼若期のオキシトシン受容体活性化の影響を見るため、仔マウスに生後5日間オキシトシンを投与し、成熟後の社会行動、情動行動、うつ関連行動について網羅的に検討を行ったが、予想に反して差は認められなかった。
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