病原細菌の感染防御に重要なインターフェロン誘導性タンパク質の同定を本研究の目的としたが、当初予定していた以上にRNAiスクリーニングの条件検討に時間がかかり、インターフェロン-γ誘導性タンパク質を同定するまでに至らなかった。しかしその過程で、本研究によりインターフェロン-γ刺激マクロファージ内でp38 MAPKを介してオートファジーと呼ばれる細胞の自己消化機構が活性化されること(Journal of Immunology, in press)、このインターフェロン-γが活性化するオートファジーが細胞内寄生菌の殺菌に関わること(論文投稿中)が明らかになった。
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