研究課題/領域番号 |
22659106
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
福山 直人 東海大学, 医学部, 准教授 (50349338)
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キーワード | 生活能力拡大志向型介護 / 認知症 / グループホーム |
研究概要 |
高齢化社会を控えて認知症高齢者の生活能力の維持向上を目指した新たな介護法の開発が必要となっている。これまで研究代表者は、診療に関わっている神奈川県下のグループホームで(4ユニット、36名)、予備試験的に生活能力の拡大を志向する介護法を実践し、後ろ向き研究ながら、通常の介護法に比較し要介護度の進行を抑制し、転倒骨折率、病院への入院率や他施設への移行率が低い傾向にあることを明らかにした。 本研究では、この介護法の効果を裏付けるために通常の介護法を受ける入居者を対照として、運動機能、認知機能等に及ぼす影響について、2年間の前向き研究を実施し、生活能力拡大志向型介護法が認知症高齢者の生活能力の維持向上に有効であるかどうか検証する。そのため、生活能力拡大志向型介護法を実施する神奈川県下のグループホームに入居する高齢者30名(介護度1-4)を選抜し、年齢、介護度、性別などを適合させた通常の介護法を実施する神奈川県下のグループホームに入居する高齢者30名を対照群として選抜して研究を継続している。 本年度は前向き研究を開始して2年目であるが、来年度はじめには計画通り研究を終了することができ、認知機能(MMSE)や運動機能(介護認定調査票82項目)、医療検査(頭部MRI検査、骨密度定量)、骨折を含む疾患発症率、入院率、死亡率などの研究データの解析が終了する予定となっている。これまでのデータとして中間報告ではあるが、生活能力拡大志向型介護法を実践することにより、認知機能や運動機能の維持効果を認めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度予定していた研究において、研究対象者全員に対して予定していた研究項目の測定を終了することができ計画通りに研究を行うことができたため、
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今後の研究の推進方策 |
本研究は前向き研究であるため、今年度順調に計画を遂行することができたかどうかが来年度の研究の推進に関して重要となる。今年度順調に研究を遂行することができたため、来年度は研究対象者全員に対して、予定通りに研究項目の測定を行う予定である。
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