研究課題/領域番号 |
22659111
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中野 賢二 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 教授 (00315061)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (10380693)
藤村 由紀 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (20390304)
三浦 大典 九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 准教授 (40532627)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 非侵襲的治療応答アッセイ / 遺伝子治療 / レドックスイメージング / メタボリック・プロファイリング / 核酸治療 |
研究概要 |
我々は非ウイルス型遺伝子キャリアを用いた難治癌に対する新しい遺伝子・核酸治療を開発中である。新規治療法の臨床応用を促進するためには、個体レベルで薬効や病巣の分子機能の可視化技術の開発が重要である。前年度はオーバーハウザーMRI (OMRI)を用いたレドックス分子イメージングによるラジカル消退曲線を検出する解析法を確立し、皮下腫瘍モデルでTNF-α遺伝子治療群と対照群でラジカル消退曲線に関する比較基礎検討を行った。本年度は、全身転移(腹膜播種)マウスモデルを用いてTNF-α遺伝子治療応答の予測アッセイとしての可能性を検討した。 (1)レドックス分子イメージングによる治療応答の予測アッセイ系の確立 皮下腫瘍モデルにおいて、TNF-α遺伝子治療群で生食対照群に比較して腫瘍局所のOMRIで検出したラジカル消退曲線における傾きが急速に減衰する結果が再確認できた。治療応答がレドックス変動により予測される可能性が示唆された。従って、次に全身転移(腹膜播種)モデルにおいて同様の実験を行ったが、皮下腫瘍とは異なりラジカル消退は一定の減衰係数を示す結果を得られなかった(個体間のバラツキが著明)。腫瘍部と正常部の組織が混在する領域のラジカル消退度を検出している可能性が高く、機能イメージングに立体空間的なゲート設定が必要と考えられた。 (2)MALDI/ LC質量分析による薬効アッセイ系の確立 血管内皮細胞YB-1の発現抑制を siRNAを用いて行い、MALDI-TOF-MSを用いてsiRNA群とsiControl群で微量代謝産物の比較を行った。YB-1ノックダウン群でNADの低下、Histidine・Aspartateの増加が認められた。レドックス変動で生じる微量代謝産物の検出がYB-1治療応答の予測マーカーとなる可能性が示唆された。動物モデルでの将来的検討が必要と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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