研究課題
従来のインフルエンザワクチンであるHAワクチンは主として液性免疫を誘導するものであったため、免疫の持続期間は短く、抗原変異に頻繁にワクチンを更新する必要があった。そこで、昨今、提唱されているリポソームワクチンの利点と、ナチュラル・キラーT活性化が持続するスギ花粉症ペプチドワクチンの原理を併用し、インフルエンザ由来のCTLエピトープを有する抗原ペプチドとスギ花粉のT細胞エピトープをリポソームに化学結合することによって、変異に対する安定した対応と持続性を満足した新しいインフルエンザウイルスワクチンの開発を試みた。より高病原性のウイルスとしてA/R (duck/Mongolia/ 54/01-duck/ Mongolia/47/01)(H5N1) (R(Mong-Mong)(H5N1))を10日齢の発育鶏卵で増殖させ、不活化・精製し、インフルエンザウイルスCTLエピトープを構築し、モデルマウス実験を行った。インフルエンザウイルスに対して細胞性免疫を効果的に誘導するためには、CD27を高発現しCD43を低発現するCTLを選択的に形成するようなワクチンの条件(インフルエンザウイルスCTLとスギ花粉T細胞エピトープの構築、リポソームワクチンの投与量、アジュバントの種類)を再設定することによって、より有効性の高いワクチンの開発を試みた。BALB/c雌性マウス(8週齢)にリポソームワクチンを6日間、予防的に連続、筋肉内投与する群を4群を設け、そのうちの2群には、11日目にインフルエンザウイルス(IFV)を経鼻接種した。そのうちの1群には、9日間、ダニを投与し、これらのダニ感作群に加えて無感作群を1群設ける。同様に11日目にIFVを摂取しない群を2群設けた。IFV抗体価を指標として検討した結果、新しいインフルエンザウイルスワクチンの有効性が確認された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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