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2010 年度 実績報告書

ベトナムにおけるダイオキシン類暴露と肥大型心筋症有症率に関する分子疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22659122
研究機関金沢大学

研究代表者

城戸 照彦  金沢大学, 保健学系, 教授 (20167373)

キーワードベトナム / 枯葉剤 / ダイオキシン類 / 肥大型心筋症 / 遺伝子解析 / 国際保健
研究概要

本研究の目的は、循環器内科専門医との連携の下、肥大型心筋症に焦点を当て、ベトナムの枯葉剤/ダイオキシン類汚染地区と対照地区の住民を対象に、肥大型心筋症に関連した遺伝子の変異の有所見率を分子疫学的に比較検討することである。初年度の2010年は、枯葉剤散布地区住民を対象に心電図(ECG)検査にて、肥大型心筋症が疑われる人をスクリーニングすることを目的とした。2010年8月16日・17日の2日間、ベトナム政府から枯葉剤濃厚汚染地区(いわゆるHot spot)に指定されているPhu Cat(Binh Dinh省)で調査を実施した。対象は同地域に居住する50歳以上の男性とし、この期間にプレテストとして50人にECG検査を実施し、判読可能な記録が取れることを確認した。同時に居住歴や生活環境等について質問紙を用いて聞取り調査を実施した。その後、同様な調査を現地スタッフに依頼し、9月に450人についてECG検査と質問紙を実施した。その記録用紙と質問紙表を11月末にベトナム側の共同研究者が来日した際に持参してもらい入手した。その後、計500人分のECGを循環器内科専門医に判読してもらった。その結果、肥大型心筋症が疑われる人が4名指摘された。我が国では、肥大型心筋症は約500人に1人とされており、これに比べて今回の有所見率は高い。次年度は、更に超音波検査や遺伝子解析等のより精密な検査を実施する予定である。このような肥大型心筋症に焦点を当てた調査はベトナムの枯葉剤散布地区では初めてであり、今後の継続調査の結果が重要と考える。

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公開日: 2012-07-19  

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