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2012 年度 実績報告書

脳卒中の発症予測のための新しい眼底検査解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22659135
研究機関財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター

研究代表者

北村 明彦  財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (80450922)

研究分担者 山岸 良匡  筑波大学, 医学医療系, 講師 (20375504)
川崎 良  財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (70301067)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード健康診断 / 眼底検査 / 脳卒中予防
研究概要

本研究では、長期間、わが国の脳卒中の疫学研究を行っている住民コホートの過去数十年間に蓄積された眼底写真をもとに、眼底画像解析システムを用いて定量化した網膜血管径と穿通枝脳梗塞の発症との関連をコホート内症例対照研究により検討し、網膜血管径の定量化が脳卒中の発症予測の精度を高める医療技術として有用であるか否かを検証する。
平成24年度は、網膜血管径(網膜中心動脈径CRAE、網膜中心静脈径CRVE)が穿通枝系脳梗塞の発症に及ぼす影響を定量的に検討した。すなわち、秋田、茨城、大阪の住民健診受診者の中から、穿通枝系脳梗塞を発症した症例91例と性・年齢・地域・健診受診年をマッチさせた対照例219例について、穿通枝系脳梗塞発症前5年以内の眼底写真フィルムをデジタル化し、眼底画像解析システムを用いてCRAE、CRVE、CRAE/CRVE比を定量化し、各々の指標の4分位区分ごとの穿通枝系脳梗塞発症のオッズ比を算出した。
CRAEの第1四分位区分(141.6μm以下)は、第4四分位区分(163.1μm以上)に比較し、穿通枝系脳梗塞発症の粗オッズ比は2.61(95%信頼区間:1.24-5.48)、多変量調整(BMI、飲酒区分、喫煙区分、高血圧・高コレステロール血症・糖尿病治療の有無を調整)オッズ比は2.68(1.16-6.17)、多変量調整の変数にさらにCRVEを追加したオッズ比は3.89(1.52-9.97)であった。また、CRAE/CRVE比の第1四分位区分(0.64以下)は、第4四分位区分(0.73以上)に比較し、穿通枝系脳梗塞発症の粗オッズ比は2.79(1.40-5.58)、多変量調整オッズ比は3.22(1.42-7.29)であった。
以上の結果より、網膜血管径の定量化により、穿通枝系脳梗塞の発症リスクが3~4倍のハイリスク者の予測が可能であることが示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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