研究課題/領域番号 |
22659139
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉内 一浩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70313153)
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研究分担者 |
山本 義春 東京大学, 教育学研究科, 教授 (60251427)
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キーワード | 摂食障害 / 携帯情報端末 / ecological momentary assessment |
研究概要 |
今年度は、昨年度に引き続き、先行研究における日常生活下での評価方法および項目の調査を行うとともに、認知行動療法で使用されている技法の文献的調査を行った。特に、近年、再発率の低下などの効果を含む高い有効性を持つと報告されているEnhanced Cognitive Behavior Therapy(CBT-E)に関する治療技法の調査を行った。また、神経性食欲不振症患者(制限型およびむちゃ食い/排出型)では過活動が病的行動のひとつとして挙げられているが、客観的な評価研究はほとんどないため、調査対象数を増やすために、昨年度に引き続き、日常生活下における身体活動度のデータ収集を行った。具体的には、連続する2週間以上、非利き腕にactigraphyを、腰に消費カロリーの測定装置を装着し、日常生活下における客観的な身体活動に関連するデータの収集を行った。さらに、精神症状や、むちゃ食い/排出行動を日常生活下で記録を行うために、スマートフォン上で動作するようソフトウェアの改変を行い、調整を行った。次年度は、今年度準備したプラットフォームに、CBT-Eを組み込むことによって、日常生活下において、症状の収集と治療的介入を行うシステムを開発するとともに、身体活動に関連するデータの解析を行うことによって、治療的介入のための基礎的データとすることを目標とする。さらに、これらの結果を元に、目常生活下でのテーラーメイドな介入アルゴリズムを作成することを本研究の到達目標としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
携帯情報端末の販売が中止となり、使用する端末をスマートフォンへと変更せざるを得なかったため、当初の予定よりもソフトウェアのセットアップ等に時間が費やされたことによる。
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今後の研究の推進方策 |
近年、摂食障害を対象とした新たな心理療法が開発され、その有効性が報告されているので、それを取り入れたシステムを開発する。身体活動を治療に組み込む点に関しては、使用端末が変更となったために、本研究では、オフラインでの解析を行うことによって、将来的にリアルタイムに治療に利用するための基礎的研究とする。
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