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2010 年度 実績報告書

MR内視鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22659146
研究機関神戸大学

研究代表者

東 健  神戸大学, 医学研究科, 教授 (60221040)

研究分担者 久津見 弘  神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (70420461)
豊永 高史  神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (40464268)
森田 圭紀  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60420460)
キーワードMR / 内視鏡 / 医療機器開発
研究概要

現在、早期消化管癌に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術等、低侵襲的治療手技が開発されてきた。しかし、現在の超音波内視鏡や拡大内視鏡等の内視鏡機器を駆使しても、術前の消化管癌の深達度診断は約85%の正診率であり、十分と言えない。そこで、安全で正確な高度先進的内視鏡検査・治療のために、体外診断装置であるMRによる組織内撮像と管腔内診断装置である内視鏡による組織表面撮像を組み合わせた、画像診断装置として高磁場耐性素材を用いたMR内視鏡を開発することを本研究の目的としている。今年度は4cm×5cmRFコイルを試作し、生体ブタの胃に鉗子口から経内視鏡的に挿入し、MRを撮像することに成功した。描出されたMR像は、胃壁が4層(粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜)に明確に描出された。MR内視鏡による撮像は、現在臨床で汎用されている超音波内視鏡と異なり、減衰なく、周囲臓器が明瞭に描出された。また、胃以外に食道において、オーバーチューブにRFコイルを内蔵し撮像し、食道においても、明確に4層(粘膜、粘膜下層、筋層、外膜)に描出された。さらに、MRの特性として、血管描出に秀でており、内視鏡治療の際に出血の合併症となる粘膜貫通血管の描出も可能であり、臨床上極めて有用であると考えられた。
一方、三次元ナビゲーションシステム開発においては、内視鏡による組織表面像と、その組織の断層MR像を重畳表示させることに成功した。現在、動画画像において、三次元ナビゲーションを構築するソフトウエアを開発している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Endoluminal MR imaging of porcine gastric structure in vivo2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshinaka H, et al.
    • 雑誌名

      J Gastroenterol

      巻: 45 ページ: 600-607

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Integrated MR-laparoscopy system with respiratory synchronization for minimally invasive liver surgery.2010

    • 著者名/発表者名
      Matsuoka Y, et al.
    • 雑誌名

      J Hepatobilliary Pancreat Sci

      巻: 17 ページ: 622-628

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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