研究課題/領域番号 |
22659148
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
坂井田 功 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80263763)
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研究分担者 |
寺井 崇二 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00332809)
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 講師 (90448283)
高見 太郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60511251)
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キーワード | 遺伝子導入法 / ゼブラフィッシュ / メダカ / HTVi法 / 肝臓病 |
研究概要 |
ゼブラフィッシュに静脈および心臓にインジェクションを行った。またポジティブコントロールとして、マウス尾静脈からのHTVi法を行った。導入遺伝子はLacZベクターを使用した。TransIT-QR Hydrodynamic Delivery Solutionを導入試薬とした。インジェクションは以下の方法で行った。注射用針の中にピペッターで試薬を入れた。注射用針に圧発生装置をつないだ。ゼブラフィッシュを薄めたトリカイン液に入れて麻酔をかけ、顕微鏡で見ながらハサミで腹部に割をいれ、肝臓の血管が見えるまでピンセットで取り出した。、顕微鏡下で肝臓の血管にゆっくりと針を刺し、圧をかけて注射し、肝臓を腹腔内に戻し水槽に戻した。ゼブラフィッシュでは、20匹以上にInjectionしたが、わずかにLacZ活性を示す青色に染まった部分が認められたが、あまりはっきりとしたものではなかった。そこでTKプロモーター:ルシフェラーゼプラスミドを用いて再度インジェクションを試みた。このときマウスをポジティブコントロールとして用いた。マウスではInjectionがうまくいったものは全てルシフェラーゼ活性が陽性で染色して遺伝子発現が確認できた。しかしゼブラフィッシュではインジェクションした個体で明らかな発現は認められなかった。HTVi法では、注射液を急速に大量に静脈注射する必要があるが、今回の実験では圧発生装置を用いたので圧をかけることはできたが、量は一回につきごく少量しか入れることができなかったことが理由と考えられた。そこで今後は心臓に直接インジェクションを行う、肝臓に直接インジェクションを行いこれまでよりもインジェクション溶液を増量を試みてゆく。また今年度肝疾患モデルを作成し炎症細胞の浸潤などを評価してきたので、それら肝疾患モデルを用いて解析する。
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