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2011 年度 実績報告書

小型魚類を用いた次世代型遺伝子導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22659148
研究機関山口大学

研究代表者

坂井田 功  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80263763)

研究分担者 寺井 崇二  山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00332809)
山本 直樹  山口大学, 大学教育機構, 講師 (90448283)
高見 太郎  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60511251)
藤澤 浩一  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00448284)
キーワード肝臓
研究概要

ゼブラフィッシュおよびメダカを用いたハイドロダイナミック法による遺伝子治療の可能性について検討した。まずLacZレポーター遺伝子を用いて遺伝子導入方法の条件設定を行った。プラスミドは、滅菌水およびTansIT in Vivo Polymer Solutionと混合させ、魚静脈より急速に注入し、静注後肝臓を単離後凍結切片を作製した後、発色により遺伝子の発現を調べたところわずかに青色に染色される部分を認めた。マウスへのHTViと比較したところ、導入効率は低いものであった。効率が悪い原因としては十分な圧力を加えることができないことが考えられた。
次に肝線維化改善評価に用いる魚の線維化の作製を試みた。ゼブラフィッシュおよびメダカに高脂肪食または四塩化炭素を含む水で飼育することで肝線維化を誘導を行った。マウスと比較して肝繊維化は非常に弱く線維化改善評価には不適であることが判明した。そこでジエチルニトロサミンを含む水で2ヶ月間飼育したメダカおよびゼブラフィッシュを組織染色で肝線維化を評価したところ、マウス線維化モデルよりも弱いものであったが、高脂肪食や四塩化炭素と比べると強い線維化が認められた。
MaidsiRNAなどの発現プラスミドを用いて肝癌増殖抑制効果の評価を行う前に、siRNAの抑制効果の確認をゼブラフィッシュ肝細胞由来培養細胞を用いて評価した。2種類のMaidsiRNAを合成し、評価したところMaidタンパクの発現量が30%程度に低下するsiRNA配列を得た。このsiRNAの配列をもつ発現ベクターを作製中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Ezetimibe reduces fatty acid quantity in liver and decreased inflammatory cell infiltration and i mproved NASH in medaka model2012

    • 著者名/発表者名
      Oishi T, Terai S, Kuwashiro S, Fujisawa K, Matsumoto T, Nishina H, Sakaida I
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Senescence marker protein 30 (SMP30)/regucalcin (RGN) expression decreases with aging, acute liver injuries and tumors in zebrafish2011

    • 著者名/発表者名
      Fujisawa K, Terai S, Hirose Y, Tekami T, Yamamoto N, Sakaido I
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 414 ページ: 331-336

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2011.09.067

    • 査読あり
  • [学会発表] SMP30/Regucalcin is a useful marker for liver tumor2011

    • 著者名/発表者名
      Koichi Fujisawa, Shuji Terai, Taro Takami, Naoki Yamamoto, Isao Sakaida
    • 学会等名
      ISHSR
    • 発表場所
      フィレンツェィタリア
    • 年月日
      2011-09-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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