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2011 年度 実績報告書

iPS細胞における肺細胞誘導遺伝子同定と肺細胞分化誘導の試み

研究課題

研究課題/領域番号 22659160
研究機関弘前大学

研究代表者

西條 康夫  弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10270828)

キーワードiPS細胞 / 肺細胞II型細胞 / 分化
研究概要

山中らが樹立したマウスiPS細胞(iPS-MEF-Ng-492B-4)を理化学研究所より入手し、feeder細胞(SNL76/7)を用いて継代培養を行い、培養手技の習熟を図った。未分化マーカー(SSEA-1、OCT3/4、Nanog)の発現を免疫染色とフローサイトメーターで確認したところ、30代継代してもiPS細胞の未分化状態を維持できることを確認した。そこで、既報のES細胞から肺上皮細胞へ分化するプロトコールを改良して、invitroでiPS細胞から肺上皮細胞への分化誘導を試みた。まず、iPS細胞の培地にactivinA(20ng/ml)、Wnt3a(10ng/ml)を加えて、6日間の培養を行い、iPS細胞をまず内胚葉細胞へ分化させた。内胚葉分化マーカーとして、SOX17とFoxa2の発現を確認したところ、分化誘導の結果、著しく発現上昇していることを、リアルタイムPCRおよびFCMで確認した。内胚葉に分化したiPS細胞をさらにSABM(smallairwaybasalmedium)にFGF2(50ng/ml)を加えて5日間培養を行い、肺上皮細胞への分化を試みた。その結果、分化開始11日目8%前後の細胞にSP-C蛋白の発現が免疫蛍光染色およびFCMで確認された。また、リアルタイムPCRにおいても、SP-CmRNAの発現上昇が確認された。また、電子顕微鏡検査より、肺胞II型細胞に特徴的なlamellabodyと微絨毛が確認された。以上より、ES細胞と同様、iPS細胞からもinvitroにおいて、肺上皮細胞への誘導が可能であることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウスiPS細胞におけるin vitro肺上皮細胞への分化誘導2012

    • 著者名/発表者名
      周啓亮
    • 学会等名
      第52回日本呼吸器学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター
    • 年月日
      2012-04-21

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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