研究課題
これまで正常群と疾患群ヒト腎組織FFPE(フォルマリン固定パラフィン封埋)標本切片からレーザー光線を利用して切り取れた糸球体標本(1平方ミリ)をOn-siteプロテオミクス法で処理した後、精製したペプチドをそれぞれ質量分析計による解析を行った。これらの情報を独自で開発したバイオインフォマッテクス解析ツールにて、疾患群糸球体における差異のあるタンパク質情報を見たした。特にIgA・膜性腎症糸球体に有意的に発現したタンパク質について詳細に調べることにした。Human Protein Atlas (http://www.proteinatlas.org)の情報を参照しながら、一部のタンパク質に体する抗体を用いて、免疫組織学的な検証を行った。本研究には使われていた質量分析計はタンパク質を定性する目的に適応していたが、定量性は不足していたため、一部の検証結果は予想通りと外れていた。これから我々が開発していたOn-siteプロテオミクス法と定性と定量性両立のある質量分析システムとの組み合わせが出来れば、より一層有力な検証結果がでると期待しています。これまでの研究成果は日本国内および国際会議で発表していた。特にIgA・膜性腎症に関わる発症原因物質の発表内容には沢山の研究者が興味を示していた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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BBRC
巻: 434 ページ: 124-130
doi:10.1016/j.bbrc.2013.03.057
Clin Exp Nephrol
巻: 掲載予定
doi:10.1007/s10157-012-0708-1