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2012 年度 実績報告書

医療行為や食品等によるアルツハイマー病の伝播あるいは発症促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22659170
研究機関金沢大学

研究代表者

山田 正仁  金沢大学, 医学系, 教授 (80191336)

研究分担者 小野 賢二郎  金沢大学, 附属病院, 講師 (70377381)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 医療行為 / 食品 / アミロイド / 伝播 / アミロイドβ蛋白
研究概要

脳のアミロイトβ蛋白(Aβ)蓄積を特徴とするAlzheimer病(AD)はプリオン病と同様のメカニズムによって伝播する可能性がある。微量のAβあるいはAβ以外のアミロイト蛋白凝集体を外来性に投与することによってAβ凝集が促進されるか否かを、ADモデルを用いて検討した。
(1) 試験管内Aβ凝集系モデルを用いた研究(山田/小野): 平成24年度はセリシン、アクチン、カゼイン、膵ラ島アミロイド蛋白(IAPP)の凝集体のAβ凝集に対するseedingあるいはcross-seeding効果をチオフラビンT蛍光法(ThT)および電子顕微鏡等を用いて試験管内Aβ凝集系で検討した。シーズとして、試験管内で形成させた各蛋白線維を超音波破砕したものを用いて、それらのAβ40およびAβ42線維形成促進効果(seeding効果)を評価した。超音波破砕されたセリシン、アクチン、カゼイン、IAPPの線維を加えた所、ThTの蛍光値は、ラグタイムなく、速やかに増加した。Seeding効果の強さは、Aβ40、Aβ42ともにアクチン>セリシン≒カゼイン≒IAPPであった。以上の結果から、セリシン、アクチン、カゼイン、IAPPといった蛋白由来のアミロイド線維がAβ40およびAβ42凝集系においてシーズとして作用することが明らかになった。
(2) ADモテルマウスを用いた研究(山田)
:外来性に投与されるシルク蛋白などがAD発症を促進するか否かを明らかにするために、Aβ、フィブロイン、カゼイン等の蛋白凝集体を複数のルートからADモデルマウスへ投与する実験を開始した。海外共同研究者のチュービンゲン大学のJucker教授と共同で、R1.40マウスをブリードしホモ接合体マウスを準備した。2013年3月、金沢大学動物実験委員会及び遺伝子組換え実験安全委員会から本実験に関する承認を得て実験を開始した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 脳βアミロイドーシスの伝播2013

    • 著者名/発表者名
      浜口 毅、山田正仁
    • 雑誌名

      Dementia Japan

      巻: 27 ページ: 38-44

  • [雑誌論文] Cross-seeding effects of amyloid β-protein and α-synuclein.2012

    • 著者名/発表者名
      Ono K,* Takahashi R,* Ikeda T, Yamada M. (*equally contributed)
    • 雑誌名

      J Neurochem

      巻: 122 ページ: 883-890

    • DOI

      10.1111/j.1471-4159.2012.07847.x.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] βアミロイドのprogatationによる進展2012

    • 著者名/発表者名
      浜口 毅、山田正仁
    • 雑誌名

      Current Therapy

      巻: 30 ページ: 336-340

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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