研究課題
挑戦的萌芽研究
糖尿病が発癌リスクを高める一方、p53遺伝的多型が生活習慣病に関与する事実が報告され、両者を結ぶ共通の分子機序が注目されている。ゲノムワイド解析からp53下流としてグルタミン代謝に関与するPhosphate Activated Glutaminase (GLS2)を同定した。p53-GLS2経路の解析ではグルタチオンを介したp53依存的抗酸化作用とαケトグルタル酸を介した好気的エネルギー産生機構が示された。肥満マウスの脂肪組織におけるGLS2の発現増加に加え、in vitro・vivoにおける腫瘍抑制作用が確認された。GLS2はグルタミン代謝を介してp53によるROS・エネルギー代謝調節機能を担うことで、癌と生活習慣病を結ぶ分子機構に関与している可能性が示唆された。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (7件) 学会発表 (27件)
Intern Med
巻: 50(8) ページ: 817-24
Int J Oncol
巻: 38(1) ページ: 89-96
J Immunol
巻: 186(11) ページ: 6378-89
J Rheumatology (in press)
Osteoporosis Japan
巻: Vol.19,No.4 ページ: 120-123
日本臨床
巻: 69(10)
Annual Review糖尿病・代謝・内分泌、中外医学社
ページ: 191-198