研究課題
大脳皮質形成異常(FCD)の病巣神経細胞DNAおよび同一患者血液由来DNAの抽出とCGHアレイ解析を行なった。対象は、本研究への参加の了解を得た難治性てんかん患者で外科手術を受け、FCDと臨床および病理学的に診断された脳組織および血液DNA。このFCD病巣の神経細胞DNA抽出と同一患者血液のDNA抽出を行い、高精度CGHアレイの反応と解析を行なった.方法として、(1)FCDの凍結組織をホモジナイズし、濃度勾配超遠心により細胞核の成分だけを取り出した。この溶液にあらかじめAlexa488で標識した神経細胞核抗体であるNeuN抗体(Sigma)を一晩反応させる。フィルターなどで洗浄後、Cell sorter (BD社 FAC-Scan Aria II)でAlexa488陽性細胞だけを回収した。(2)同一患者から得た約1mlの血液をQiagen Blood DNA kitを用いてDNA抽出を行なった。(3)検体DNAの処理とCGHアレイの反応と解析した。(1)(2)で得た各1μgのDNAをCy3、Cy5で標識し、Agilent CGHアレイ(SurePrint G3 human CGHマイクロアレイ1M)にハイブリダイズ反応を40時間行なった。洗浄後、Agilent C scanerとcontrol softwareでデータを収集し、Agilent Genomic Workbenchで解析した。結果の分析は次年度に行なう。
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Cereb Cortex
巻: 21 ページ: 588-596
Seizure
巻: 19 ページ: 274-279