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2012 年度 実績報告書

未破裂脳動脈瘤の核磁気共鳴生体イメージングによる追跡と破裂予測システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22659257
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

野崎 和彦  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90252452)

研究分担者 犬伏 俊郎  滋賀医科大学, MR医学総合研究センター, 教授 (20213142)
横井 俊浩  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20573182)
椎野 顯彦  滋賀医科大学, MR医学総合研究センター, 准教授 (50215935)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード未破裂脳動脈瘤 / 動物モデル / 薬物治療 / MR画像 / 分子イメージング
研究概要

脳動脈瘤の破裂の確率を外科治療前に予測することは困難で、非外科的治療は皆無であり、また破裂を予防回避するシステムは構築されていない。従来の研究では、脳動脈瘤誘発処置後に一定の期間をおき動物を安楽死させ、遺伝子、蛋白発現、組織学的変化を検討してきた。本研究の目的は、我々の高率に脳動脈瘤を発症するモデル動物を用い、脳動脈瘤発生増大破裂に至る過程を生体分子イメージングを用い明らかにすること、脳動脈瘤発生増大破裂予測システムを構築することである。脳動脈瘤の発生増大破裂に至る経過を生体で追跡するために、高率に破裂する脳動脈瘤モデルを確立し、頭蓋内脳動脈瘤の形態変化、増大を核磁気共鳴装置を用いて追跡し、脳動脈瘤壁における細胞分子の動態を分子イメージングを用いて追跡する。本研究では超高磁場(7テスラ)動物実験用MRを用い、ラット、サルにおける微小脳動脈瘤の画像追跡と分子マーカーの発現変化を検討し、脳動脈瘤が発生増大破裂する過程を1つの生体を用いて追跡し、脳動脈瘤の各段階における画像変化、分子イメージング変化を非侵襲的に捉えることを最終目標とする。高率に未破裂脳動脈瘤を発症するモデル動物をサル、ラット、マウスにおいて確立した。同モデルでは脳動脈瘤は安定して誘発された。ラットモデルで血行力学的ストレス増加、炎症反応亢進などにより破裂率を上昇させることを検討したが血圧上昇のみでは有意な破裂率上昇は見られなかった。ラット、サルモデルにおいて7テスラMRを用いて定期的に脳動脈瘤の形状変化やくも膜下出血発症の有無を検出した。ラット、サルにおいてMR撮像至適条件の設定に成功した。サル5匹のうち3匹において動脈瘤を確認した。我々の先行研究で明らかとなっている脳動脈瘤発生増大に関わる因子において破裂と深く関与する因子を検索中である。分子マーカーの画像によるイメージングについては今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 未破裂脳動脈瘤の基礎病理と保存的治療の展望2013

    • 著者名/発表者名
      横井俊浩
    • 雑誌名

      Annual Review神経

      巻: 2013 ページ: 129-135

  • [雑誌論文] Inadequate communication between patients with unruptured cerebral aneurysms2012

    • 著者名/発表者名
      Saito M
    • 雑誌名

      Neurol Med Chir (Tokyo)

      巻: 52 ページ: 873-877

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Intra-arterial infusion therapy for cerebral vasospasm: promising but preliminary2012

    • 著者名/発表者名
      Nozaki K
    • 雑誌名

      World Neurosurgery

      巻: 78 ページ: 223-225

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Evidence-based guidelines for the management of aneurysmal subarachnoid2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshimine T
    • 雑誌名

      Neurol Med Chir (Tokyo)

      巻: 52 ページ: 355-429

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Natural Course of Unruptured Cerebral Aneurysms in a Japanese Cohort2012

    • 著者名/発表者名
      UCAS Japan Research Group
    • 雑誌名

      N Engl J Med

      巻: 366 ページ: 2474-2482

    • DOI

      10.1056/NEJMoa1113260

    • 査読あり
  • [学会発表] カニクイザルを用いた実験的脳動脈瘤形成とスタチンによる抑制効果の検証2013

    • 著者名/発表者名
      野崎和彦
    • 学会等名
      第38回日本脳卒中学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130321-20130323
  • [学会発表] TNFa阻害薬による脳動脈瘤形成に対する抑制効果の検討2013

    • 著者名/発表者名
      野崎和彦
    • 学会等名
      第38回日本脳卒中学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130321-20130323
  • [図書] 脳神経外科学2012

    • 著者名/発表者名
      太田富雄
    • 総ページ数
      2586
    • 出版者
      Kinpodo

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公開日: 2014-07-24  

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