研究課題/領域番号 |
22659271
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
酒井 忠博 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (60378198)
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研究分担者 |
平岩 秀樹 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70566976)
濱田 恭 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90566978)
山本 隆一郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80586743)
光山 浩人 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80467282)
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キーワード | 変形性関節症(OA) / 軟骨細胞 / miRNA |
研究概要 |
miRNAの軟骨細胞の肥大化と骨形成シグナル(type X collagenの発現、matrix metalloproteinase (MMP)-13、Runx2)や炎症反応(特にCOX、PGESなどの遺伝子発現量の変化)に対する影響が変形性関節症(OA)の病態形成に関わっている可能性について調べ、miRNAの過剰発現や阻害を行うことでそれらがどの程度変化するかを検討し、OAの病態に関わるmiRNAを明らかにする。さらにOAに対する治療に結びつく可能性に関して検討する。 軟骨基質の中でも重要であるaggrecanの分解酵素であるADAMTS-5のmRNA阻害をする可能性のあるmiRNAをシークエンス上から推定し、そのmiRNAについて、OA軟骨より採取した軟骨細胞において発現が増加しているかどうかを検討している。正常軟骨細胞との比較を行うと同時に、炎症性サイトカインによる至芸を行う事によってそのmiRNAの発現増加するかどうかを検討中である。miRNAを細胞に過剰発現させることで、ADAMTS-5の蛋白発現が低下する傾向があることが確認できれば、promoter assayを行い、anti-senseによる阻害を行った場合の影響などをさらに検討していく。さらに他の分解酵素や軟骨基質の遺伝子発現に影響を与えていないかどうかを検討した後、軟骨細胞の肥大化と骨形成シグナルの発現や炎症反応に関する影響を調べて行く予定である。
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