当所属機関・部局に入院された腎癌患者様20名と正常対照者20名の血液中のmicroRNAの発現量を網羅的に測定し2群間の比較を行った結果、20種類のmicroRNAが2群間で有意な発現量の差が認められた。上記で得られた20種類のmicroRNA中でも9個のmicroRNAに関しては2群間での発現量の差が際立っていた。その9つのmicroRNAのそれぞれのcut off値を設定してスコアリングすることで感度、特異度ともに70から80%を超える診断基準の設定に成功した。さらに新たに正常対照者3名と腎癌患者3名の血液中のmicroRNAを分析した結果、特に有意差にえられた9個のmicroRNAのうちの一つのmicroRNA関しては腎癌患者で低下している傾向が確認出来た。
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