研究概要 |
当施設の倫理委員会で承認を受け、患者家族の同意を得た後に、手術において得られたヒト小児患者由来の細胞を用いて、iPS細胞を作成した、由来細胞は、虹彩および網膜を用い、通常の平面培養を行った後に、1×10^5 cellsに山中4因子(OCT3/4,SOX2,KLF4,c-MYC)を導入したレトロウィルスを感染させた。 免疫不全マウスに移植して奇形腫を形成させ、検討したところ、虹彩由来iPS細胞、網膜由来iPS細胞ともに、眼組織以外の組織から樹立されたiPS細胞によって形成された奇形腫よりも、神経網膜だけでなく網膜色素上皮が多く見られた。神経網膜とともに網膜色素上皮の再生にも用いられる可能性がある。 核型解析では、異常が認められなかった。 今後は、さまざまな形態形成遺伝子を導入あるいは自己発現させて、網膜細胞の再生研究を行う予定である。
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