自治医科大学倫理委員会の承認のもと、患者より採取したケロイド検体から皮膚線維芽細胞を初代培養・継代・保存した。典型的な胸部ケロイド症例3例のケロイド由来皮膚線維芽細胞に対して、脱メチル化酵素阻害剤にて処理した後、DNAマイクロアレイ解析を行った。その結果、脱メチル化酵素阻害剤の処理によって発現が16倍以上上昇し、かつプロモーター領域にCpGislandを有する遺伝子25種類が同定された。 この結果は、エピジェネティック制御がケロイド発生に関与している可能性があり、新しい治療ターゲットとなりうることを示唆している。
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