研究課題
ジンジパイン分泌にかかわる12個のP.gingivakisタンパク質を同定した。このうち2つのタンパク質(PorXとPorY)は二成分制御系システム(TCSTS)のタンパク質であることが示唆された。PorXとPorYから成るTCSTSがジンジパイン分泌を調節する可能性を調べた。一般に、TCSTSのヒスチジンキナーゼ(HK)と応答調節因子(RR)は、染色体の上で連続してコードされて、オペロンを形成する。しかし、porYとporXは染色体上に離れて位置する遺伝子である。そこで私たちは組換え型のPorYタンパク質がPorXにリン酸基を転移するかどうかをin vitroのリン酸転移反応で調べたところ、確かにリン酸基の転移がPorYからPorXに生じた。また、BIAcore表面プラスモン共鳴相互作用分析によりPorXとPorYの直接的な相互作用を明らかにした。これらの結果は、PorXがPorYヒスチジンキナーゼの対象とするRRであることを示している。PorXには、PglZかC-端末エフェクタドメインのDNA結合部位の代わりにアルカリ・ホスファターゼモチーフがある。PorXには弱いホスファターゼ活性があることを見出した。このホスファターゼ活性が直接または間接的に遺伝子調節にかかわるかどうかはいまのところ不明である。
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