研究課題/領域番号 |
22659366
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高戸 毅 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90171454)
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研究分担者 |
土肥 健純 東京大学, 情報理工学系研究科, 教授 (40130299)
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10396731)
森 良之 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70251296)
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90451814)
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キーワード | 手術支援システム / 立体画像 / 拡張現実感 |
研究概要 |
最近のCCDカメラの高画素化や最近のコンピュータグラフィックス演算処理テクノロジーの急速な進歩により、画像センシング、三次元映像処理、マシンビジョン、拡張現実感技術などの様々な分野への応用が進んできている。我が国が強みを持つ立体映像およびデジタル技術関連の革新的な技術を統合して現実空間に医用画像および情報を投影・可視化する未来の新しい手術環境を実現することが目的である。従来の両眼立体視による三次元ディスプレイでは、左右の眼に異なる映像を見せることで、物体が浮き出たり、奥行きがあるように見えるが、正確な三次元的位置関係を再現できないという欠点がある。医療機器としての立体映像には、従来の両眼立体視技術では不可能な「両眼視差および運動視差」の両方による正確な三次元的位置関係を裸眼で認識可能な新技術が求められる。本研究では、リアルタイム画像誘導手術支援システムによる拡張現実感映像と三次元カメラより構成されるマシンビジョンシステムから認識される現実空間の特徴点を照合することにより、実空間での位置・画像情報のレジストレーションを行ない、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を認識する。術者の技量に大きく依存している外科手術をより科学的な領域へと向かわせるためには、異分野における先進的技術の積極的な導入が不可欠であり、科学的根拠に基づいた予知性・安全性の高い医療が求められる。
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