意識障害患者の機能予後の改善を目指す生体リズム調整看護プログラムを構築するために必要な基礎的知見を収集した。結果、生体リズムへの影響因子(独立変数)として年齢・性別・疾患の重症度・物理的環境要素・発症前のADL・既往歴が抽出され、Outcome指標として意識レベル・認知機能が抽出された。また、生体リズムを整えるためのターゲットとしてAcrophaseに着目する重要性を確認した。生命危機に瀕した重篤な状態にある患者であっても、発症後ある一定期間、少なくとも発症後34~39時間には24時間周期のスペクトルが存在することから、超急性期から概日リズム再獲得を目指した看護プログラムを探究する意義が示唆された。
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