研究課題/領域番号 |
22659408
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
江守 陽子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70114337)
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研究分担者 |
小泉 仁子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20292964)
村井 文江 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40229943)
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キーワード | 妊婦 / 睡眠時間 / 入眠時間 / 夜間覚醒回数 / 眠気 / 睡眠の質 / 夜間覚醒理由 |
研究概要 |
妊婦の睡眠問題と周産期outcomeとの関連を調査する目的で、当初の実施計画に基づき、データ収集に努めた。調査対象者は妊娠女性200人である。調査においては、研究実施施設から対象を外すよう指示のあった方は除外し、通常の妊娠時健康診査を目的として医療機関を訪れた妊婦とした。 調査内容は、前年と同様に、質問票を用いて、健康上のQOL(Qualty of life)、属性・生活、いびき、睡眠時随伴症状、エジンバラうつ病産後自己調査票、エプワース眠気尺度(ESS:Epworth sleepiness scale、睡眠の質と量に関する項目を調査した。 本年は特に、妊婦の眠気と睡眠の関係を明らかにするために、妊娠時期を妊娠初期・中期・末期に3区分し、早朝および日中の眠気と睡眠状態との関連を検討した。その結果、妊娠各期の睡眠時間と夜間覚醒回数は妊娠時期により差があり、妊娠初期と末期において睡眠時間が長く、ことに、妊娠末期は入眠時間が長く、夜間覚醒回数が増加していることから、睡眠効率と睡眠の質の低下が推測された。これらのことから、睡眠の質に影響する重要な指標は夜間の覚醒であり、夜間覚醒する理由としては、妊娠全時期を通して尿意による覚醒が多いという特徴があった。 以上のことから妊婦の眠気は、妊娠末期に入眠時間が長く、夜間の覚醒回数が多く、昼寝時間と1日の睡眠時間が少ない場合に、睡眠不足感を自覚するといえる。よって、妊婦の睡眠管理には昼寝でその不足を補うことや、睡眠の質を改善する工夫が重要であると思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データは順調に収集することができている。また、データの一部をまとめて学会発表を行い、さらに論文とすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
H24年度は最終年度であるため、積極的に学会発表や著作として成果物を世に公表し、少しでも社会に役立てられる研究としたい。
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