研究課題/領域番号 |
22659410
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
我部山 キヨ子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20243082)
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研究分担者 |
谷口 初美 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30295034)
柳吉 桂子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50254470)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | OSCE / 助産診断 / 分娩期教育 / 助産師教育 |
研究概要 |
1.OSCE-R法を用いた助産診断を活かす分娩期教育の構築 目的:OSCE-R法を用いた実習前後の分娩期の助産診断技術分析と到達度の整合性の分析、分娩期の助産診断能力評価プログラムの作成。方法:平成23年度の方法論を踏襲。大学4回生助産選択学生6名と大学院1回生10名。実施時期は臨床での分娩介助実習を全学生が1~2例経験時と10例終了後時である。事例は第1回目:①電話連絡後~入院前、②入院時~分娩第1期、③急産の助産介助、第2回目:②児心音低下、②分娩時出血、③回旋異常である。平成24年度は産歴等のバリエーション、助産診断能力の難易度、評価基準、シナリオの調整をし、OSCE‐Rが総合的な臨床能力を育成する手段となるように継続的に検討した。結果:分娩介助経験開始当初は基本的な助産診断とケアプランの立案は修得していたが、状況に合わせたケアの判断・実施は出来ていない。10例目では産科救急や異常事例の診断や状況に合わせたケアの判断実施がほぼできており、OSCE-Rによって年度が異なっても到達度の整合性が図られていた。 2.OSCE-R法を用いた新生児ケア教育の構築 目的:OSCE-R法による分娩直後の新生児ケア教育と能動的・効果的方略の構築。方法:大学院1回生10名に、実習前に分娩直後の母子の事例のOSCE-R法を実施。事例は①出生直後の母児のケア、②出生直後の児のフィジカルアセスメント、③胎便吸引症候群の児のケアなどである。結果:できるの評価は正常事例のケアやフィジカルアセスメントは95%以上で、異常事例では85~90%。学習モチベーション評価は高値を示した。 OSCE-R法は学生の主体的な学びの喚起,総合的臨床能力の向上,態度・倫理・安全管理の育成のための科学的な手段を提供し,産婦の豊かな分娩経験を支援する上で大いに貢献できる。教員に効果の高い授業方略とカリキュラム構築が期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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