本研究では、大都市と都市部以外の地区に住む幼児の経表皮水分喪失量(TEWL :Transepidermal Water Loss)と個人要因と環境要因を記述し、その特徴や関連を探求した。その結果、都市部以外の地区(福井県)に住む幼児は、大都市(東京都)に住む幼児より、角質に多くの水分を保持し、表皮より多くの水分を蒸散していることが明らかになった。幼児のTEWL は年齢や性別により異なる可能性と、外気温度や表面温度などの環境要因、幼児の行動特性や自己制御行動等の個人要因に影響を受けることが示唆された。
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