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2010 年度 実績報告書

乳幼児期における双子言葉(宇宙語)現象の発生予防とファミリーケアの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22659428
研究機関大阪大学

研究代表者

早川 和生  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70142594)

研究分担者 西原 玲子  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10452434)
キーワード双生児 / 言語獲得 / 乳幼児 / 宇宙語 / 生活環境 / 言語発達
研究概要

乳幼児期の言語獲得については未解明な学術的課題が非常に多い。双生児の場合、生まれてから常に一緒にいることから2人の間のみで通じる独自の言語(Twin Language)を作り上げてしまい日本語の習得に傷害が生じることがある。特に双生児のコミュニケーション能力の中でも幼児期前期における聴覚言語理解能力の遅れは大きな課題としてかねてより指摘されている。
本研究では、かねてより研究協力を得ている双生児家庭28組を対象に家庭訪問調査によりイリノイ言語能力診断検査(ITPA : Illinois Test of Psycholinguistic Test)を実施した。今回のITPA言語聴覚理解能力得点に関与することが考えられる生物学的要因として出生時体重、在胎週数、性別、卵性について関連性を分析した。今回の結果では、'卵性において有意な関連がITPA得点との間に見られた。しかし双生児の言語獲得が遅れる原因として双生児間の親密性も関連するという既報もあることから双生児ペアのペア内での関係や生活環境要因について詳細な分析が必要であることが示唆された。また今回の調査結果では聴覚言語理解能力が2回目の調査でも改善しなかった双生児6名組の5組が一卵性双生児であったことは注視すべき結果と思われる。今後は、双生児同胞内での関連と環境要因に関しての詳細な分析を実施する必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ITPAを用いた双生児乳幼児における聴覚言語理解能力の縦断的調査2010

    • 著者名/発表者名
      松田葉子、三上洋、早川和生
    • 雑誌名

      目白大学健康科学研究

      巻: 第2号 ページ: 23-29

    • 査読あり
  • [学会発表] 双子の父親の育児への関わり方と育児中に感じる関わり方2011

    • 著者名/発表者名
      桝谷理紗、林知里、早川和生
    • 学会等名
      第25回日本双生児研究学会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-01-29
  • [学会発表] 最近におけるふたご出産率、死産率周産期死亡率、乳児死亡率の動向2011

    • 著者名/発表者名
      今泉洋子、早川和生
    • 学会等名
      第25回日本双生児研究学会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-01-29
  • [学会発表] 血液型と性格に関する研究;ABO式、MN式、ルイス式血液型を用いて2011

    • 著者名/発表者名
      濱秀聡、早川和生、西原玲子
    • 学会等名
      第25回日本双生児研究学会学術講演会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-01-29

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公開日: 2012-07-19  

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