平成23年度の本研究の課題は、自死遺族の中で自死者の登場する夢を研究の趣旨を理解したうえで夢の報告をしてくれる研究協力者を獲得することであった。しかも、夢の報告の内容には、描画作業が含まれるため、協力者の負担は少なくない。そのため、研究協力へのお願い文を作成し、関心を持ってくれる方たちに、研究協力を呼びかけたところ、2例が研究の趣旨を理解し、積極的に自死した家族成員の登場する夢を語り、印象に残った場面の描画を行ってくれた。これによって、平成23年度に予定していた自死者の登場する夢を題材にした面接を実施することができた。しかし、その後の研究協力者の獲得には困難が伴い、説明の機会を繰り返し持つことでさらに1名の協力を得るに至った。
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