リウマチ患者の笑える要因に影響していた「リウマチ患者同士の支援体制」に関しては、稲美町役場と連携をとり、「リウマチ患者同士の語り合う会」を継続している。この目的は「患者同士が語る会」とし、「助言」や「指導」をしないで、同じ病気を持つ患者同士が体験話を自由に話し合える場の提供とし、「痛みのコントロール」、「日常生活の工夫」等に関する情報交換の内容を患者の語りから分析し、患者同士の支援体制の効果を明らかにすることである。この結果は第13回稲美町地域ケア研究大会で「第1報 リウマチ患者交流会の取り組みーセルフヘルプグループー」「第2報リウマチ患者同士の交流会の効果」を発表した。 研究課題である「リウマチ患者の笑える要因笑えない要因から患者同士の支援体制づくり」に関して、平成23年度、平成24年度の研究成果は書籍として出版することができた。 タイトルは「あなたと共に歩むリウマチ看護ー痛みの緩和と笑いの効用ー」とした。 第1章は関節リウマチの基礎知識、第2章患者さんと共に歩むリウマチ看護 第3章リウマチ患者さんの笑いの効用 第4章リウマチの患者さんが笑えるために 第5章地域における患者同士の支援体制の必要性 第6章社会資源の活用 第7章リウマチの病と生きるSさんの物語である。今回の研究成果よりリウマチ患者さんには個別性があり症状・治療・リウマチに対する思い・痛み・受容に関ることは千差万別であることがわかった。今後は看護相談をしながら個人に視点をあて研究を継続する。また、笑いの効用や地域における患者同士の支援体制の必要性については啓蒙活動を続ける。
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