研究課題
平成22年度においては、ネットワーク上の文化資源で活用するような典拠情報提供サーバ(A)において、検索機能を開発した。検索機能は、各情報の他との関係を検索し、複数の人名を検索した場合、それぞれの共通点や人間関係を介したつながりを明らかにした。これには、典拠の履歴情報の掲載された、出生地や活動地、所属組織や生没年などから共通のバックグラウンドを導き出すとともに、これらの共通情報をヒントに、血縁や師弟関係などについて示された人間関係のつながりを最短の経路で導き出した。また最短以外にも経路があれば、それ以外の経路も表示させ、各関係者にどのようなつながりがあるかを明らかにする機能を。そのことによって、これまで、多くの時間が必要だった人間関係のネットワークを明らかにする支援ツールとしての役割も果たすデータベースを構築した。また、典拠情報のAPIを用いた提供に関しては、サーバ(A)から構造化された典拠情報の提供をうけるサーバ(B)の構築を行った。サーバ(B)においては、受け取った情報を、XML化することによって活用することを可能とする。また、これらの典拠情報を加筆・編集する機能をサーバ(A)の典拠情報提供サーバに設けた。これらによりサーバ(A)と(B)の両面の構築を行い、(A)よりAPIを送信する機能と、(B)に実際にデジタル化された資料を格納することによって、実験を開始することが可能となる。また、資料の主な対象となる肖像写真や絵葉書に対してもデータ化と、その資料学的な研究を進め、それらに関する論考などの執筆を行った。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)
図書館理論与実践
巻: 3月号 ページ: 82-85
人文科学とコンピュータシンポジウム論文集
巻: Vol.2010, No.15 ページ: 91-96
情報知識学会誌
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丸善ライブラリーニュース
巻: 11号 ページ: 6-7
日本絵葉書会会報
巻: 35 ページ: 2-5
巻: 34 ページ: 3-6