研究概要 |
本研究の目的は、固形癌において、新しいチロシンキナーゼ(TK)融合遺伝子を同定する、ことにある。TK融合遺伝子は多くの場合がんの第一義的病因であり、多くの阻害剤が存在または開発中であるので、その発見はがんの診断および治療の革新的進歩に直結する。 探索システムは病理組織学をベースとしたユニークなものであり、現在、肺癌、乳癌、婦人科癌、腎癌、大腸癌で組織アレイの作成が完了しスクリーニングが進行している。今後、肝癌などに展開予定である。 本年度は、13.研究発表にしめしたとおり、新規融合遺伝子として、ともにTK阻害剤の対象となる肺癌におけるRET融合遺伝子2種,ROS1融合遺伝子4種,ALK融合遺伝子1種,腎癌におけるALK融合遺伝子2種の報告を行った。
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