ランダム構造中の局在モード制御方法を用いた、周波数・空間的に制御された新規なプラズモン共振器の創成を目指し、数値解析的な条件探索と本制御手法の実験的に検証を行った。2次元金円柱群の数値解析を行った結果、円柱サイズの最適化により、欠陥に束縛された高強度の磁場スポットを誘起する事に成功したが、電場強度に関しては円柱間のギャップモードの影響が強く、対象とした構造において本制御手法を適用する事は困難であるとの結論を得た。また、本課題の基となった局在モード制御方法の実証実験を進めた結果、欠陥において従来のランダムレーザーとは全く異なる特性を確認し、本手法の有効性を示す重要な知見を得る事に成功した。
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