研究概要 |
本研究課題では河川氾濫原(高水敷)における地下水動態の現地観測を行った.具体的には大阪湾から43km上流の宇治川左岸河川敷(高水敷)において,川の流れと直交する地下水位観測アレイを設置し,河川水位の変化に対応する地下水動態を観測した.その結果,出水イベントの際の河川水位上昇時は浸透速度が非常に速く,一方で,河川水位下降時は浸透速度が遅く,この浸透速度の特性の違いが河道地形変化(河岸侵食)と密接に関係していることが明らかになった.本研究で得られた地下水動態モデルを組入れることにより,高精度なシミュレーションが可能となる.
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