研究課題
高等植物のみで大きなファミリーを形成するPPR蛋白質は、ミトコンドリア、葉緑体のゲノム情報をRNAレベルで配列特異的に維持・管理している。本研究はPPR蛋白質のRNA結合特性を明らかにすることで、PPR蛋白質による植物のオルガネラ遺伝情報維持機構に新たな知見を得ることを目的としている。本年度は、昨年度に明らかにしたPPRモチーフノRNA認識コード、PPRコード、の試験管内での動作検証を行った。PPRコードに準じて、タンパク質にアミノ酸置換を導入したところ、そのRNA結合選択性において、予測通りの結果を得ることができた。また、PPRコードを利用して、いくつかの未解析PPR蛋白質の標的RNA予測を行い、当該遺伝子欠損株(シロイヌナズナ)を解析した。その結果、予測通りの結果を得ることができた。以上の実験から、本研究で得られたPPRコードの正確性を実証した。結合配列予測プログラムの構築と検証を行っている間に、RNA塩基識別に働く3つのアミノ酸(1番、4番、-2番)の効力が他の箇所のアミノ酸の影響を受けるという新たな知見を得た。追加検証実験を行い、得られた結果を基に、予測プログラムを改良を試みた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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