本研究は、これまで行ってきた新自由主義体制下で新たに形成される都市周縁層の空間的隔離と社会的排除に関する研究を、(1)社会集団内(米国不法移民、野宿生活者)分析から社会階層(本研究では、とくに、都市周縁層)分析へと深化させるとともに、(2)都市周縁層の社会的排除から社会的処罰・犯罪化への厳罰化に関する社会政策過程に関する日米比較研究を行っていく。 具体的には、米国と日本での4年間の継続調査をもとに、1)社会的排除から社会的処罰・厳罰化、2)都市周縁層の国際比較分析を行ったうえで、3)新自由主義国家の刑罰論的転回について社会学的な国際比較実証研究を加えた。
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