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2010 年度 実績報告書

新型微細検出器によるニュートリノー原子核反応の詳細研究

研究課題

研究課題/領域番号 22684008
研究機関京都大学

研究代表者

横山 将志  京都大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (90362441)

キーワード素粒子実験 / 放射線 / ニュートリノ / 断面積 / π中間子 / 光検出器
研究概要

1.5mm角シンチレーションファイバー1024本を32本ずつ32層にまとめ,マルチアノード型光電子増倍管で読み出す新型微細検出器を作成し,カナダTRIUMF研究所でビーム照射試験を行った。150-375MeV/cの領域で運動量を変えながらπ+/π-それぞれを照射し,合計で2000万トリガー以上の散乱データを記録した。取得したデータは現在解析中であるが,散乱事象と思われるものをいくつか図示してみたところではπ中間子の散乱の様子が明瞭に捉えられており,ニュートリノ散乱の詳細研究に重要となるπ中間子と原子核の散乱の描像を得ることにおいて,新型微細検出器の有効性を示す結果が得られると思われる。最終的に目標とするニュートリノ反応の測定精度を向上させるため,内外のニュートリノ反応の専門家とも連絡を取り,必要な情報を収集しながら研究を進めている。一方で,光検出器Multi-Pixel Photon Counter(MPPC)の開発においては,新たに東京大学においてMPPCを試験できる設備の設置を進め,MPPCの特性測定を行った。基本的な特性であるゲイン,ノイズレート,クロストーク率,検出効率を測定できる設備を整えた。ただし,測定の再現性や精度にまだ不十分なところが残っており,次年度以降にさらに設備を整えることで改善する予定である。これまでの測定結果としては,最近のMPPCの特性を数年前のサンプルと比較したところ,素子の特性向上の結果,ノイズレートが以前のものよりもおよそ一桁改良されていることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] PIAnO : measurement of pion cross-section2010

    • 著者名/発表者名
      池田一得
    • 学会等名
      11th International Workshop on Next generation Nucleon Decay and Neutrino Detectors
    • 発表場所
      富山 富山国際会議場
    • 年月日
      20101214-20101216

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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