研究課題
バイオミネラリゼーションは生物が硬組織を沈着する生物過程である.本研究では海洋の主要な炭酸塩生産者である有孔虫類の石灰化過程について細胞生物学的な解明を目指した.本年度までに,多重染色実験系が確立したカルシウム,pHに加え,マグネシウム,ミトコンドリア,ゴルジ体などを組み合わせた観察をこころみた.石灰化中のミトコンドリアプローブの観察など実施した.今後さらに詳細な議論をするためには透過型電子顕微鏡観察との組み合わせが不可避であるとの感触を得た.ラマン顕微鏡の導入によって,生体内で進行する石灰化過程にある結晶を鉱物学的観点から観察ができるようになった点は画期的である.得られた成果について.EGU(2012年4月), JpGU(2012年5月),ASLO(2012年6月)などの国内外学会で口頭発表を行ったほか,研究代表者が組織委員会に参加したLiving foraminifera field workshop (2012年7月,沖縄・横須賀)で詳細を報告し議論し,関連研究者から高く評価された.また,日本地球惑星科学連合のレター(JGL)において,研究内容を紹介した.国際誌への投稿を準備している.研究の進捗については,海洋研究開発機構の各種対外向けイベントの場面でポスター紹介に取り上げられたり,機構研究チームのwebページを始め,自身のツィッター,Facebookなどでインターネットを介してタイムリーに報告し,広く社会に還元することに務めた.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (10件) 備考 (3件)
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DOI:10.1016/j.gca.2012.10.010.
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