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2013 年度 実績報告書

二核錯体反応場でのNO分子および小分子活性化

研究課題

研究課題/領域番号 22685008
研究機関長崎大学

研究代表者

有川 康弘  長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30346936)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードニトロシル / NOラジカル / 隣接配置 / カルボニル / イソシアニド / 二核錯体 / ピラゾリルボラト / ルテニウム
研究概要

我々は、二核ルテニウム錯体を用いて2分子の一酸化窒素(NO)分子を隣接配置させることにより、特異なN-Nカップリングを見出した。さらに、この錯体を用いることにより2分子のNOを2つのプロトンおよび2電子により、亜酸化窒素(N2O)と水へと変換する独自のNO還元サイクルを達成した。この系を発展させるため、NO分子と他の小分子を二核ルテニウム錯体上に隣接配置させ、特異な結合の発現を期待した。
ジニトロシル二核錯体をアジ化ナトリウムとアセトニトリル中で反応させることにより、モノアセトニトリル/ニトロシル二核錯体を単離した。還元反応による特異な結合を誘起させるため、この錯体の還元反応を行ったところ、アセトニトリル配位子が脱離してしまう結果となった。還元反応させるためには、アセトニトリル配位子の置換反応により、より強固に結合する配位子に交換する必要があった。そこで、この配位子置換反応について調査した。アセトニトリル配位子は、一酸化炭素(CO)やイソシアニド(tBuNC)配位子と容易に置換し、カルボニル/ニトロシルおよびイソシアニド/ニトロシル二核錯体をそれぞれ得た。還元反応を行ったところ、それぞれの還元体の単離に成功した。赤外吸収スペクトルにおいて、NOの伸縮振動が大きく低波数シフトしていることが確認された。イソシアニド/ニトロシル二核錯体の還元体では、単結晶が得られたのでX線構造解析により構造解析を行った。そうしたところ、ラジカルNO配位子に特徴的なhalf bent型構造をとっていることが分かった。しかし、隣接したイソシアニド配位子との相互作用は見られなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Methylation of a nitrosylruthenium complex bearing a hydridotris(pyrazolyl)borate ligand2014

    • 著者名/発表者名
      Y. Arikawa, S. Yamaguchi, R. Haige, E. Oshiro, K. Umakoshi, M. Onishi
    • 雑誌名

      Journal of Organometallic Chemistry

      巻: 755 ページ: 12-15

    • DOI

      10.1016/j.jorganchem.2013.12.054

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reactivity of a nitrosyl ligand on dinuclear ruthenium hydrotris(pyrazolyl)borato complexes toward a NO molecule2013

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Arikawa, Ayumi Ikeda, Naoki Matsumoto, and Keisuke Umakoshi
    • 雑誌名

      Dalton Trans

      巻: 42 ページ: 11626-11631

    • DOI

      10.1039/C3DT51319J

    • 査読あり
  • [学会発表] ニトロシルおよび窒素含有配位子が隣接配位したルテニウム錯体

    • 著者名/発表者名
      大坪裕司・竹内悠樹・有川康弘・馬越啓介
    • 学会等名
      日本化学会第94春季年会
    • 発表場所
      名古屋大学東山キャンパス(愛知県千種区)

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公開日: 2015-05-28  

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