研究概要 |
本研究では,都市-地球サブスケールにおけるふく射伝熱機構の実態解明を目指して,ふく射熱流束センサを搭載したGPSラジオゾンデを新たに開発した.ゾンデの特性評価試験等を行った後,都市域においてゾンデ飛揚観測を実施し,高度約15kmまでの赤外ふく射収支プロファイルを計測できた.本ラジオゾンデは従来より低コストであり今後も継続的に観測を実施することが可能である.また,実測データを「解」とする逆問題ふく射伝熱解析から,大気の実質的なふく射物性値(吸収率・放射率など)を導く手法を構築することができた.
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