研究概要 |
本研究では,ヒト自身の指をセンサ素子として利用し,対象に触れた際に対象と自身の皮膚との力学的相互作用で生じた自身の皮膚振動を計測する指装着型センサを開発した.使用者は触覚を感じながら触動作を生成でき(双方向性),ヒト自身の優れた触知覚特性を損なわずに,ヒトが受容する触覚情報を取得できる(自己言及性).皮膚の振動伝搬特性や触動作と触覚受容の関係に関する基礎的実験から,ヒトの触知覚特性についても考察した.開発したセンサを用いた粗さ計測の実験結果は,本センシング技術の可能性と検査技能等への有用性を示した.
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