日本における通風の活用は気候風土に順応した必要不可欠な技術であり、その研究の歴史は古い。しかし、通風活用の前提条件である「建物周辺状況・建物外皮性能・住まい方」は近年、著しく変化しており、今一度、現状の通風気流西欧の実態を把握することが必要である。そこで、本研究では、先ず、現場で気流性状を把握するための画像解析技術を応用した簡易な粒子画像流速測定法(PIV)を開発した。また、フィールド実験により通風の冷房エネルギー消費量削減効果を把握し、その結果から、冷房エネルギー消費量削減効果を外気温から推定する方法を提案した。
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