コアにポリスチレンナノ粒子,その表面を金薄膜で被覆したプラズモニックナノシェルアレイにおいて,600-1200nmの光と共鳴するナノシェル構造の作製に成功している.また,隣接するナノシェル粒子間距離を制御することにより,ナノ粒子アレイの集団的なプラズモン共鳴が発現することを見出した.これにより,従来では100nMレベルのの検出感度を100万倍以上の10fMレベルまで高感度化することに成功している.本年度は,元素戦略の一環として,シェルに用いている金に代わる代替材料を探索したところ,銅薄膜を被覆して作製したPS@CuナノシェルアレイにおいてもpMレベル検出達成の見込みが得られた。
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