都市鉱山の可採量は、将来の回収可能量であるとし、過去の各素材の使用済み回収率を時系列で評価した。評価年により20%以上の違いがあるとわかった。この違いは、残置される使用済み製品によると考えられ、素材価格が高い時期に回収率が高くなる傾向が見られた。天然資源の資源区分を参考に、都市鉱山を回収性により、可採分、既に散逸したものの2区分の他に、製品と素材それぞれの回収可能性によりもう2区分の4つに分類した。製品として回収されるが素材として回収されないものとして、鉄鋼材に貴金属が混入していることを把握した。これらの知見を総合して、都市鉱山のリサイクル性を阻害している条件が抽出できるツールを作成した。
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