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2012 年度 実績報告書

東南アジア熱帯林での一斉結実に対する大型動物の反応

研究課題

研究課題/領域番号 22687002
研究機関京都大学

研究代表者

半谷 吾郎  京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (40444492)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード一斉結実 / 東南アジア / 低地フタバガキ林 / 大型動物 / 霊長類 / 果実生産 / フェノロジー / ブタオザル
研究概要

本研究では、他の大陸に見られない一斉結実が見られる東南アジア熱帯林で、オランウータンなどの大型動物が、果実生産の季節性に対して、どのように反応しているのかを明らかにし、結実の季節性に対する反応の違いが、異種の共存に貢献しているという仮説を検証することが目的である。
本年度は、キナバタンガン下流生物サンクチュアリで、一昨年度開始した、カメラトラップによる大型動物密度の季節・空間変異と、気候と食物利用可能性の季節変化についての定期的なモニタリング調査を継続して行うとともに、キナバタンガン下流生物サンクチュアリでも、野外調査によってブタオザルを主要な対象とする行動観察による調査を実施した。具体的な調査項目と現時点で明らかになった予備的な結果は以下のとおりである。1. 密度センサス:調査路近傍に自動撮影カメラを設置し、カメラ撮影頻度を密度の代理指標とした。一斉結実時に、ヒゲイノシシで撮影枚数や複数個体が写っている写真の割合が増加し、幼若個体は一斉結実時にのみ撮影された。2. 生物季節・気象の調査:調査路上の樹木の展葉・開花・結実フェノロジーと雨量、気温を記録した。3. 行動観察:キナバタンガン下流生物サンクチュアリに生息する7種の昼行性の霊長類のうち、ブタオザルを主要な対象とした。ブタオザルは広大な遊動域を持っており、一斉開花結実に対し、ほかの種にはない反応をすることが予測される。直接追跡、ボートからのセンサス、およびテレメトリシステムを利用した遊動の調査によって、ブタオザルが数平方キロメートルに及ぶ遊動域を持つこと、川辺を利用する頻度が、果実生産の季節性に影響を受けること、果実の多い場所に遊動する傾向があることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A pilot study on the ontogeny of digestive physiology in Japanese macaques (Macaca fuscata)2012

    • 著者名/発表者名
      Sawada A, Clauss M, Sakaguchi E & Hanya G
    • 雑誌名

      Mammalian Biology

      巻: 77 ページ: 455-458

    • DOI

      10.1016/j.mambio.2012.06.002

  • [雑誌論文] Fallback foods of red leaf monkey (Presbytis rubicunda) in Danum Valley, Borneo2012

    • 著者名/発表者名
      Hanya G & Bernard H
    • 雑誌名

      International Journal of Primatology

      巻: 33 ページ: 322-337

    • DOI

      10.1007/s10764-012-9580-9

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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