減数分裂の実行機構と比較し、減数分裂を抑制する機構については殆ど明らかにされていなかった。そこで本研究では、分裂酵母をモデルにmRNAを標的とする減数分裂抑制機構の解析を行った。 核内構造体を形成するRed1の解析から、Red1が栄養増殖期における減数分裂期mRNAを分解し、正常な遺伝子発現を制御することを見出した。さらに、Red1結合タンパク質Red2およびRed3の生化学的同定、新規タンパク質Red5がRed1とは異なるステップでmRNA分解を促進していること、新規タンパク質Rhn1が減数分裂期mRNAの発現を抑制し、その機能は線虫でも保存されていることを明らかにした。
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