研究概要 |
マツ材線虫病や東日本震災により劣化,喪失した海岸クロマツ林を将来にわたり維持・保全するため,効果的な更新技術が求められている.クロマツの養水分吸収を担い,耐塩性も向上させる外生菌根菌を対象に全国の海岸クロマツ林において (1)外生菌根群集構造の解明 (2)優占種の遺伝子解析 (3)優占菌種の耐塩性の評価,を行った. その結果,調査した8 林分でCenococcum geophilumが優占していた.本種の遺伝的な種内変異,さらに菌株間に塩化ナトリウムに対する反応も異なることが明らかとなった.
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